出逢い

7/7
前へ
/14ページ
次へ
扉は開くのだろうか? 「リラッ!押しますよ!」 「分かった!押すんだな!」 そして、 『せ~のっ!』 ランとリラは大きな扉を力一杯に押した。 ギィィィ…。 扉は、ランとリラの予想に反していとも簡単に開いた。 「なんだ。すぐ開いた。」 と、ランは少し拗ねて見せる。 「力入れなくても開いたな。」 リラはランの様子を、クスッと笑って言った。 さて、気になるのは扉の向こう側。 どんな世界が待っているのか、白く輝く光が反射して覗き見ても分からない。 「入りましょう、リラ。」 「もちろん、ラン。」 2人は思っていた。 絶対に良いパートナーになる。 2人はそんな確信を、胸の中で膨らませながら、扉の向こうへと足を踏み入れたのである。 ランとリラ。 出逢いはここから始まって、終わりの見えない未来へと繋がっていく。 ランとリラ。 2人は出逢った。 ・
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加