第1話 新たな始まり

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そして俺にはもうひとつの顔がある ―昼― 学校が終わると俺のケータイに電話が入る この時代は立体表示が可能なのだ 表示には“緊急”という文字が出た 他の皆に訳を言うとシャダは学校裏へ走った ―学校裏― 《執務官、準備は?》 声は女性の声だ 俺はケータイの通話をONにしながらカバンを開ける 「後少しで完了する」 俺はカバンから小さなスイッチを取り出し、スイッチを押す するとヒュパッと体に黒い軍服に似た服と黒いマントがみにつく もう一度スイッチを押すとカバンが消えた このスイッチは小型転送装置 最近開発された物だ 超能力の研究で様々な物が産み出された これはテレポーターの空間認識を研究した物だ 「完了した、場所は?」 《都心から約五キロの地点にあるビルです。》 「了解、これより現場に向かう」 これが俺の、シャダのもうひとつの顔、執務官だ 政府と管理局直属の部隊 “機動特課” 俺はその部隊の専属執務官 去年の事件をきっかけに付いた職だ
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