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そして俺にはもうひとつの顔がある
―昼―
学校が終わると俺のケータイに電話が入る
この時代は立体表示が可能なのだ
表示には“緊急”という文字が出た
他の皆に訳を言うとシャダは学校裏へ走った
―学校裏―
《執務官、準備は?》
声は女性の声だ
俺はケータイの通話をONにしながらカバンを開ける
「後少しで完了する」
俺はカバンから小さなスイッチを取り出し、スイッチを押す
するとヒュパッと体に黒い軍服に似た服と黒いマントがみにつく
もう一度スイッチを押すとカバンが消えた
このスイッチは小型転送装置
最近開発された物だ
超能力の研究で様々な物が産み出された
これはテレポーターの空間認識を研究した物だ
「完了した、場所は?」
《都心から約五キロの地点にあるビルです。》
「了解、これより現場に向かう」
これが俺の、シャダのもうひとつの顔、執務官だ
政府と管理局直属の部隊
“機動特課”
俺はその部隊の専属執務官
去年の事件をきっかけに付いた職だ
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