第1話 新たな始まり

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―ビル前― 目的地前では警察のパトカーが2、3台止まっていた 飛んできた俺はその場に降り立つ 「なっ、なんだね君は⁉」 刑事だと思われる中年男性に俺はIDカードを見せる 「機動特課、ウインド執務官です」 ウインドとは隊員それぞれが持っているコードネーム 民間人の前で名前を言うのは機動特課では禁止されているためだ だが、コードネームには意味があった 彼の場合は自分の能力をコードネームにしたのだ 「失礼しました❗」 刑事や周りで聞いていた警察官は敬礼する それはそうだ執務官は警察でいえばトップクラスに入る 「状況は?」 シャダが改めて刑事に聞くと 「はい、犯人エスパーは五階の食堂で食事をしていた人達8人を人質にして立て篭っています」 「食堂…か」 俺は指を顎に当てる 「何か要求とかは?」 「はい、後三十分以内に五億用意しないと人質を一人ずつ殺すと」 「なるほど…金銭目当てか……よし、貴方達はここで待機していてください、俺が制圧してくる」 シャダはホルスターからESP弾入り拳銃のデザートイーグルを出す 「無茶です、お一人では⁉」 刑事が必死に止める 「大丈夫、ちゃんと犯人を捕まえてきますから」 俺は刑事たちに笑いかけるとビルに入っていく
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