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―ビル前―
目的地前では警察のパトカーが2、3台止まっていた
飛んできた俺はその場に降り立つ
「なっ、なんだね君は⁉」
刑事だと思われる中年男性に俺はIDカードを見せる
「機動特課、ウインド執務官です」
ウインドとは隊員それぞれが持っているコードネーム
民間人の前で名前を言うのは機動特課では禁止されているためだ
だが、コードネームには意味があった
彼の場合は自分の能力をコードネームにしたのだ
「失礼しました❗」
刑事や周りで聞いていた警察官は敬礼する
それはそうだ執務官は警察でいえばトップクラスに入る
「状況は?」
シャダが改めて刑事に聞くと
「はい、犯人エスパーは五階の食堂で食事をしていた人達8人を人質にして立て篭っています」
「食堂…か」
俺は指を顎に当てる
「何か要求とかは?」
「はい、後三十分以内に五億用意しないと人質を一人ずつ殺すと」
「なるほど…金銭目当てか……よし、貴方達はここで待機していてください、俺が制圧してくる」
シャダはホルスターからESP弾入り拳銃のデザートイーグルを出す
「無茶です、お一人では⁉」
刑事が必死に止める
「大丈夫、ちゃんと犯人を捕まえてきますから」
俺は刑事たちに笑いかけるとビルに入っていく
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