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外から虫の鳴き声と日の光が家のなかに浸透する。 ある家に真っ黒な髪の毛と瞳を持った少女と金髪碧眼な男がいた。 「…おい、臨。なんか着ろ」 「…これでも譲歩しているんだ。本当は全部脱ぎたい」 臨と呼ばれた下着姿の少女に背を向けたまま男は言葉を発する。 臨「だいたい、お前の無駄に光っている髪の毛のせいでこっちに日光が反射してくるんだ。どっかに行ってくれ。それか頭を丸刈りにしろ」 レムス「…ここは俺の部屋だ!文句があるなら出ていけ」 冷房が設置されている部屋はレムスという名の男の部屋だけであった。 つい最近までは男は広い家に一人で住んでいたので納得できる。 臨「なら私の部屋にも冷房付けてくれ。私もちゃんと仕事しているから給料ぐらい出るだろ?」 仕事をしていると言っても主な仕事はこの前の『事件』だけだ。 他には軽く近隣の都市の見回り程度しか行っていない。
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