7月24日

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そこには少女がいた。 その少女はギターを弾き目をつむって歌っている。 その歌は今までに聴いたことがないほど綺麗な演奏と歌声だった。 僕もいつの間にか目を閉じていた。 一瞬見たことのない風景が瞼の裏に映った気がした。 どこまでも続く蒼が…… 彼女の演奏が終わり僕は目をあけた。 その少女は背中まで伸びた黒髪と深く、そして優しい蒼い目をしていた。 「歌、とても綺麗だったよ」 自然とそんな言葉が出た。 「ありがと」 少女はニコリと笑いながら答えた。 「私はソラ。あなたは?」 「僕は蒼太、青山蒼太」 「よろしく、蒼太」 「よろしく、ソラ」   こうして僕は、何の変哲もない日々の中で君にあったんだ。
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