最期

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白い白い手首に滴る 赤い赤い液体 あなたの指に絡めとられた 赤い赤い私の液 あなたは微笑んで私を見てる ずっとずっと冷たい目で見てる あなたの左手に握られた あの鋭利な物は 私の液を垂らしながら その場の全てを物語っていた気がするよ 段々遠くなる意識 見えなくなってくあなた 私の口はもう開かない 最期にさようならだけは あなたに言いたかったのにね
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