進学先説明会

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「もうすぐ卒業だってばよ…」   「もうすぐ卒業だな…」   どうでもよさそうにシカマルが ふわぁ…と欠伸して目を瞑る   「シカマルは良いよなぁ…頭良いから 大学の推薦決まったんだろ」   「まぁな…でも、そんなたいしたモン じゃねぇし…お前と何も変わんねぇよ」   嘘つけ お前の行く大学 進学先候補の大学の中でも 偏差値トップだろ   「んな事無いだろーが…俺ってば 馬鹿だしぃ…大学何か行けない なんて先生に言われちゃってさ」   「んな事ねぇよ、お前だってやれば 出来るだろ…ちょっとやればいいんだよ」   授業中あれだけ寝といて まだ寝たりないのか 欠伸をしつつ返事をするシカマル   ちょっとシカマルを 試してみようと思うってばよ   「もし、もしも、の話だってばよ」   「あー…なんだよ」   「もし、俺がタヒぬほど勉強して シカマルが行く大学に受かったら シカマル…どうする??」   いつもより真剣な表情で シカマルを見つめてみる   するとシカマルは俺に 背を向ける様に反対側を向く   「あー…まぁ…本当に受かったら 何でも一つ、言うこと聞いてやるよ」   「本当に??」   「あぁ、」   そっと横からシカマルの表情を覗く 全部は見えないが半分くらいは見える しかも心なしか少し顔が赤い様な…   これは自惚れてもいいのだろうか…   自惚れていいならば これから本当にタヒぬ気で 勉強頑張って行こうと思う   「ま、多分俺は就職だろうけどなぁ…」   「どっちにしろ、少しは勉強しねぇとな」   「う…痛い所をつかれたってばよ」   「まぁ、なんだ、わからねぇとこ あったら聞きに来いよ… 俺が解る範囲なら教えてやっから」   さっきよりまた少し 顔を赤くするシカマル   俺本気で勉強タヒぬ程頑張ろう…   シカマルに教わりながら…                     ――――――奈良、シカマルさんですか   ――――――はい、そう…です……が…   ――――――やっと、会えた   ――――――合格、おめでとう「   」             fin.
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