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…とある山岳地帯の中…小さな窪みに小規模ながら施設があった。
ここは一人の傭兵が所有する【ガレージ】
中には商売道具であるACやそれを整備する機材…ささやかながら居住スペースまであった。
居住スペースの一角にあるデスクで、一人の男が黙々とファイルを見つめていた…
「ふむ…この程度なら今後の為の資金稼ぎに丁度良い…か」
そう言って男は、ファイルを閉じ向いのデスクに座る女性に声をかけた
「さて、シーラ…支度しろ、労働は尊いぞ?」
女性の名はシーラ・コードウィル、少しムッとした顔をしたが軽く返した。
「言われなくても…」そう一言呟いて、部屋から出ようとした、がシーラの足が止まった
今度は男に対して一言「エド?あなたこそ…煙草をふかす暇があるなら、ブリーフィングの準備でもしたら?」
「わかってる…すぐいくよ、一服くらいさせろ」
男の名はエド・ワイズ
リサーチャーである。リサーチャーとは戦局に関する情報の収集・分析により、作戦を支援するものである。
「さ…って…そろそろ行くか…」
ようやく重い腰をあげる気になったのか、煙草を灰皿に押しつけ席を立ち部屋を出た。
行き先は勿論、先に出たシーラと同じくブリーフィングルームだ。
扉のよこのコンソールに触ると扉がスライドした
「遅かったわね、準備はしといてあげたわよ?」
クスッと笑いシーラは資料を読み返していた。
「あぁ…すまんな…」悪びれる表情もなく、エドは苦笑いでそう言った
そのやりとりの直後扉が静かに開き、一人の男が部屋に入ってきた…
「よぅ、整備は終わったみたいだな、ご苦労さん」
エドがかるく挨拶を交わしたこの男こそ、このガレージの所有者であり、エドそしてシーラが契約を結ぶレイブンである。
レイブンとは傭兵の意であり、彼個人の名称ではない。
「さて、揃った事だし…今回の依頼に関する説明ね…」
シーラは起用にキーボードを打ち、モニタに地図をだした。
「今回の依頼はバーテックスからね」
「あぁ…何やら自身の管理する本拠地に侵入者…か…お粗末なものだな」
エドは呆れたように言う、それもそうだが
今回の依頼区域…【サークシティ】その旧産業区…そこには未だ多数の情報が眠っており。
多数の弱小勢力が狙っていた。
今回もその中の一つだろう…
「まぁね…でも仕方ないは…兵器の数だけでは勝敗は決っせない…貴方はよく分かってるわよね?」
「当たり前だっ…それで食ってるんだ」
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