【08:00】

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「さて…それじゃ本題に入るわね。」 そう仕切り直して、シーラはモニタに注目しるよう呼び掛けた。 モニタに写ったのは、バーテックスの高官である。 「サークシティ、旧・ナイアー産業区に侵入した、所属不明部隊を排除してほしい。」 モニタの男は勝手に喋り始めた、どうやら依頼のためだけの映像のようだ。 「弱小勢力が迷い込んだだけとは思えん… 我々の襲撃予告時刻までの時間を考えると 何事にも、慎重に対処して正解だろう」 「君には侵入者を全て排除してもらいたい。それでは…よろしく頼む」 「以上よ」 「ふむ…そういえば、今回の報酬は?」 エドがシーラに訪ねたシーラはそれくらい知っておけ…と言いたそうだったが言わなかった。 「成功報酬で…ざっと60000ね…」 優しいものである、普通なら依頼内容の挟まれたファイルを投げる所だ。 「そうだったな…すっかり忘れてた…」 「さて…お前も支度しろよ?すぐに出発しなきゃ間に合わんぞ」 それを聞き終わる前にレイブンは部屋を出ていた。 向かった先はガレージ…そう、ACに乗り込みに… ACに乗り準備が整ったのかシーラに合図をし、開いたハッチに向かって歩きだした。 一歩あるく度に重たい金属の音がする。 戦場では…この巨体が空を舞い地を駆けるのだ。 「レイブン…お気を付けて」 そう言ってシーラはレイブンを見送った。 エドはオペレータルーム…シーラの隣にいた「さて…一暴れしてこいよ」 あまり穏やかな表現ではない…だがそれが当たり前なのだろう… レイブンが出発した。その頃… 謎のACが産業区に向かっていた。 「少し遅れている…?仕方ない…急がねば…」 謎の女はスロットルをフルにした。 バーニアが大きく開き、ACが急加速する… そのまま…産業区の方向に消えて行った…
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