【08:03】産業区侵入者排除

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産業区… その中で作業を続けるMTがいた。 「早く終わらせないと…感づかれるぞ…」 隊長であろう男が他のMTのパイロットに呼び掛けた。 「分かってますよ…ここにある情報…必ず役に立ちますからね…」 そんな会話を交わした時…一機のMTが接近するACを感知した 「ちっ…作業終了だ!行くぞ」 MTは足速にその場をさろうとしていた… 「レイブン…敵は逃走しようとしています。全機撃破してください」 レイブンのACにMTパイロットが気付いた。 「クソ…バーテックスのACだ…ズラかるぞ」 「ジナイーダはまだなのか?」 MT乗り達の会話は、レイブンには聞こえていなかった。 ACは正面の一機に接近しつつ右手のマシンガンを連射した 瞬く間にMTは炎に包まれ、音をたて崩れ落ちた・・・ 「まずい…もう後ろに…?気を付けろ!」 先頭を走るMTのパイロットが吠える… だがすでに遅かった。 レイブンのACは後続のMT…その背後に迫っていた ACは左手のブレードを横一閃に振った 「な…が…がぁ…」 MTに蒼い閃光が走る と同時に爆散してしまった。 すでに2機のMTは撃破され…残されたMTももはや時間の問題であった。 その時…シーラから通信が入った。 「レイブン…敵の増援よ、逃がさないで」 「ちっ…やり過ぎだろうが…」 「お前は早く逃げろ」 増援には2機の重装MTが来ていた そのうちの1機が盾になった。 「す…すまん…」 「かまわん…行けっ」 その時もう一機の重装MTのパイロットが叫んだ 「うぁ…クソ…来るな!」 轟音を立ててMTが砕けた… 「く…後は任せろ…お前は本部へ…」 「了解…幸運を」 レイブンは背後に迫っていた すでにMTをロックしたのか、ACの右手のマシンガンがMTに向けられた。 「だから…やり過ぎだと言っただろうが…っ」 重装MTはバズーカを構えた、さすがのACもこれが直撃して無傷ではいられない 周囲には高層ビル群…と言ってもすでに使われておらず、所々劣化していた。 すでに倒壊したビルもいくつかあった その中で、まだ綺麗に舗装されたままの長い直線があった。
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