1人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
…………私は華苗(かなえ)何処にでもいる、いたって普通の女子高生だ。
ただ、他人より違うところがある…………他人よりも霊感があるのだ………
もちろん、霊そのものがハッキリ見えたりするわけじゃない………
感覚的に「いるな」ってのがわかる程度…………
これまでも何度か「それらしきモノ」の感じはあったけど、何か害があるわけではなかった。
………ある、冬の日………
私は友達数人と遊んでいた……
その中の1人がいきなり
「怪談話しよう!!」
と、意味の判らない事をのたまった………
「いやいやいやいや、時期外れ過ぎでしょう。」
他の皆も同意するように大きく頷いた。
しかし………
「いいじゃんいいじゃん!この時期だからこそじゃん!冬限定の怪談だってあるでしょう~~?」
ハァ………まったく……
「あのね、あな「そうだね、面白そう!!」」
…………………は?
「確かに………怪談自体は季節ごとにあるのに、話すのは夏だけだもんねぇ………」
「もしもし?皆さ~~「ねっ?ねっ!?いいでしょ!?じゃあ決定~~!!」」
「………………ハァ………」
そこから先は殆んど在り来たりだった。
雪山で遭難した人の霊。
雪に埋もれて死んだ人の霊。
ホテルの屋上から飛び降りた人の霊等々…………
どれもこれも在り来たりだ……
でもやっぱり怖いものは怖い。
「んじゃあトリはアタシで~~~!」
立案者よ………怪談をするテンションじゃないよι
「それじゃあ話すね~~?」
途端に彼女は表情を変え、冷たく語りだした………
まるで………これからの事を、暗示するかのように……………
最初のコメントを投稿しよう!