また、ある夜のお話し………

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…………私は華苗(かなえ)何処にでもいる、いたって普通の女子高生だ。 ただ、他人より違うところがある…………他人よりも霊感があるのだ……… もちろん、霊そのものがハッキリ見えたりするわけじゃない……… 感覚的に「いるな」ってのがわかる程度………… これまでも何度か「それらしきモノ」の感じはあったけど、何か害があるわけではなかった。 ………ある、冬の日……… 私は友達数人と遊んでいた…… その中の1人がいきなり 「怪談話しよう!!」 と、意味の判らない事をのたまった……… 「いやいやいやいや、時期外れ過ぎでしょう。」 他の皆も同意するように大きく頷いた。 しかし……… 「いいじゃんいいじゃん!この時期だからこそじゃん!冬限定の怪談だってあるでしょう~~?」 ハァ………まったく…… 「あのね、あな「そうだね、面白そう!!」」 …………………は? 「確かに………怪談自体は季節ごとにあるのに、話すのは夏だけだもんねぇ………」 「もしもし?皆さ~~「ねっ?ねっ!?いいでしょ!?じゃあ決定~~!!」」 「………………ハァ………」 そこから先は殆んど在り来たりだった。 雪山で遭難した人の霊。 雪に埋もれて死んだ人の霊。 ホテルの屋上から飛び降りた人の霊等々………… どれもこれも在り来たりだ…… でもやっぱり怖いものは怖い。 「んじゃあトリはアタシで~~~!」 立案者よ………怪談をするテンションじゃないよι 「それじゃあ話すね~~?」 途端に彼女は表情を変え、冷たく語りだした……… まるで………これからの事を、暗示するかのように……………
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