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由美は、だから君もお節介さんの仲間だと言わんばかりに、てかお節介さんと言われてるが、一気に言葉を吐いた。
「はぁ、なるほど。」
俺は、これしか言えなかったし、他に言葉が見つからなかった。
なんか嫌な予感がするんだが……
次の瞬間、嫌な予感が当たってしまった。
「よし、決めた!この子、健悟くんが飼って!健悟くんならこの子、幸せになれると思うの。」
由美は、一匹の猫を抱き上げると俺に渡してきた。
その時の、由美の顔は、今でも忘れないくらい可愛かった。
俺は、由美の笑顔に負けて猫を飼うことになった。
もちろんその後は、親と口論になったのは、言うまでもない。
「ねぇ、君は俺の名前知ってるのに俺は、君の名前まだ知らないんだ、教えてくれないかな?」
何かの縁だし、可愛いいし、聞いておこう。
「おっ、早速ナンパか?私、ナンパは受けないことにしてるけど健悟くんなら教えてあげる、猫ちゃんの事もあるし。」
由美は、もう片割れの猫を抱き上げて自分の名前を言った。
「私の名前は、青井 由美です、これから一年間よろしくお願いします。」
由美は、頭を下げて言った。
「あぁ、宜しく、青井さん。」
俺もつられて頭を下げた。
「なんか変だね、てか由美でいいよ。」
「なら、俺のことも呼び捨てでかまわないよ。」
由美は、少し戸惑っていたが健悟と呼ぶ事を承諾した。
俺も、由美と呼ぶ事を承諾し由美と少し話し別れた。
「健悟、また明日学校で会おうね、猫ちゃん宜しくだよぉ~。」
由美は、少し先で手を振りながら叫んでいた。
俺も、由美に見えるように手を振った。
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