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これが由美との初めての出会いだった。
この後、学校でよく話すようになって段々と、由美の事を好きにになっていった。
「よぉ、健悟。」
自分の席に着くと、隣から唯人が話しかけてきた。
「おはよ、唯人。」
俺も唯人に軽く挨拶をした。
コイツの名前は、坂井 唯人(さかい ゆいと)幼稚園から高校まで一緒にいる親友だ。
昔から一緒に悪戯ばかりして、よく怒られたのも今となっては、いい思い出だったりする。
唯人は、笑いながら俺に聞いてきた。
「健悟さぁ~朝、あんなとこに立って何してたの?皆見てたぞ。」
俺は、慌てながら唯人に話した。
「ちょっ!お前見てたなら声ぐらいかけろよ!遅刻しかけたんだぞ!」
唯人は、申し訳なさそうに……いや、笑いを堪えながら言った
「さすがに皆見てる中、声かけられないって!同類に思われたくないし、どう見ても健悟、変質者っぽかったし。」
唯人は、堪えられなかったのか、最後は爆笑していた。
「悪かったな、変質者で!」
俺は、言い終えるそっぽを向いた。
「悪かったって、そう怒るなって。」
唯人は、まだ面白いのか知らんが、まだ笑っていた。
「謝るか笑うかはっきりしろ!」
そんなやり取りをしてる内に担任が教室に入ってきた。
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