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皆は知っているだろうか、この世界の自然を守る為に存在する組織
世界政府秘密部隊自然研究課『FOX』
と言うモノがある事を。
何を隠そうこの僕水無月昴は、若干16歳にしてこの課の係長をやっているのだ。
……と、自慢してみても、ここの社員は全員で九人しか居なく、全員に役職がある。
僕の係長と言う位置も、実はこの九人の中では一番下なんだ。
「おーい係長、お茶ぁ!」
……そう、僕の仕事はコレ。……皆にお茶を汲むことさ!
「いやぁー、やっぱ係長の汲むお茶は最高だぁねぇー。」
「いやぁー、それほどでもぉー。」
部長の水越さんと二人でハッハッハッと笑い合う。
「…って!わしゃあお茶汲み係の係長かいぃっ!!」
僕は床にお盆を叩きつけてツッコンだ。
「お、おぉー、ノリツッコミか?…成長したな、昴坊!」
「もぉ、水越部長!僕をパシりに使うの止めて下さいって言ってるじゃないですか!…あと昴坊言うのも止めて下さい。」
水越部長は解った解ったと言ってがっはっはっと、豪快に笑いながら背中をバシバシ叩いてきた。
……悪い人ではないんですが、力の加減ってものが出来ない人なんです。……背中痛いっての。
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