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僕は手紙を水蓮寺部長の机に置き、両手を手紙に向かって突きだして呪文を唱えた。
すると白紙の紙に、うっすらと徐々に文字が浮かび上がってきた。
「おぉー、そういやお前ってホンマもんの魔術師だったな!」
そう、説明が遅れたが実は僕は魔術と呼ばれるモノが使える魔術師なのだ。
ちなみに僕が魔術師である事は、ここの社員と親しい仲の友人達は知っているのだ。
だが、魔術というモノは決して一般人に見せてはいけないと定められており、その掟を破ると酷い罰を受ける事になる。
では何故、僕が魔術師である事を彼らが知っているにもかかわらず、僕が罰を受けていないかと言うと……。
簡単に言っちゃえば、彼らのほとんどが普通の一般人ではないからだ。
掟には“一般人”に見せてはいけないと書かれているだけで、一般人ではない人にも見せるなとは書いてない。
そんな屁理屈を魔術協会に言ってみた所、なんとコレが認められて、僕は何のおとがめもなかったのだ。
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