大阪ロマン

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「なあ。AVレンタルするの勇気いるし、ちょっと見いひんか?」 「……うん」  確かに、レンタルに行くのはかなり勇気がいる。店員が女性の場合、照れがあるからレンタルは諦めてしまう。  俺達はベッドに腰掛け急遽AV鑑賞会をすることにした。  テレビからはひっきりなしに女性のあえぎ声が流れ、いやでもモヤモヤした気持ちになる。  ごくりと太田が生つばを飲み込む音がした。興奮してるのかな?  俺は太田の股間に手を伸ばした。 「うわ! 何すんねん!」 「何って……、触ってるんだけど」 「そやから、なんで?」 「AV見て勃つのかなって思って。……固くなってる」  デニムごしにもそこが膨らんでいるのがわかる。 「お前な……。俺も触ったる!」  太田が俺のモノを掴んだ。 「お前かて固いがな。もうかっちんかっちん」  太田が笑いながら俺をからかう。 「太田、やっぱり女の子好き?」 「あんなあソラ。若い男やったらAVみたら誰でも勃つって。ソラもやろ?」 「うん」 「これは条件反射や。気持ちとは別もん。あほなこと言ってへんで、風呂入ってき」 「……うん」  そうだね。生理現象と気持ちは別物だ。男は特に。
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