。。再会。。

37/37
3731人が本棚に入れています
本棚に追加
/1900ページ
    「…こぢょッ!! カエデのアド、手に入れたのッ!?」 レンに急かされ、携帯電話のアドレス帳を検索するが、それらしい電話番号もメールアドレスも見当たらない。 「ううん、無いみたい…。 たぶん、向こうが私の登録したんじゃないかな。」 一通り確認をし終え、ポケットに携帯電話を戻した。 「カラオケに、カエデ来るかもしれないんだ…!! あ―…ヤバいかもっ♪」 控え室での出来事があっても、やはりレンはカエデの事が好きなようだ。 両手を口元に運び、嬉しさを隠しきれない感じになっている。 そんなレンの姿を見て、私まで笑顔になってしまった。 でも、カエデの言葉に、それ以上の意味があったのだ。 そのことに、私たちは、まだ気付いていない。 ―――…打ち上げ終わったら俺らもカラオケに混ぜてよ!! 連絡するから!!… 私たちは、通路で少し話をしてから会場内に戻った。 そして、再びステージの上に立ったJackを見送った。      
/1900ページ

最初のコメントを投稿しよう!