。。告白。。

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    「えっ!! …ううん、2人で行っておいでよ!! 私、ちょっと用事できちゃって…。」 そう言いながら、私は手に持っていた携帯電話を耳の横で少し振った。 「…親から?」 「う…うん!! ちょっとね…。」 「そっかぁ。 じゃあ、しょうがないね。」 いつも一緒にいるサチには、下手な嘘をついてもすぐにバレてしまう。 サチの少し後ろで黙っていたヨシは、私の顔を見てニッと笑い、手を顔の前に持ってきた。 声には出さなかったが、「こぢょ、悪い!!」と口が動いている。 『今度、ヨシに何か奢ってもらわなきゃなぁ…。』 そんなことを思いながら、私は持っていた携帯電話をポケットに戻した。 「…じゃっ!! 2人で仲良くお勉強するんだよー♪」 「何、それぇ~!! はいはいっ♪」 何だかんだ言っても、心なしかサチは嬉しそうな顔をしている。 すると、ヨシは引いていた自転車に乗り、ペダルを蹴り上げて片足を乗せた。                      
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