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ラムを肩車した朝日と何とか復活したニナは城壁の外にある訓練場に着いた。
訓練場と言っても城壁外の広いスペースに指揮官が登って指示を出すであろう櫓が一つと、剣等を打ち込むための案山子がいくつか並べてあるだけであった。
マークは既に到着しており、朝日は早速レッスンを開始。
まずはニナのおさらいを兼ねて、ニナに魔法の正しい認識を述べさせた。
「な、成程。時々、か、体に自分とは、べ、別の力を感じることがありましたが……そ、それが精霊様の力……。」
驚いたことにマークは魔力が体内で循環しているのを感じ取っていたようだ。
それなら話は早いとばかりに、朝日はまず純粋な魔力放出を案山子に向かって実演することにした。
案山子に向けて右手を翳し、朝日は魔力を右手に集中させる。
そして放出。
「ふんっ!」
バコォォーン!
10mほど先にある案山子は殴られたような音を出してグラグラ揺れたのだった。
「おお!」「ひ、ひぇ~。」
案山子の挙動を見たニナは感嘆の声を上げ、マークは何故が震えていた。
「二人とも体で魔力を感じることが出来てるから、放出に慣れてみようか。」
朝日は二人に魔力放出を試させる。
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