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「あ、あの……。」
「ん?何?」
マークが何か言いたげなので朝日はマークに目を向けた。
「こ、これは最早魔法の域を越えて、い、いるの、では?」
「んー、アルコホーの魔法使いは色々と間違った認識してるからなぁ。
聞く所によると一種類しか使えないらしいし。
本当は魔力に自分のイメージを乗せるから種類は使用者次第で増えるんだよな。俺なんか生活密着の魔法がメインだし。」
朝日は具体例として水中で魔力を螺旋放出して洗濯したり、手に鋭利な包丁をイメージした魔力を纏わせて料理したりすることを二人に伝えた。
それを聞いたニナは、何とも勿体無い使い方だ、と呆れ顔だったが、マークはどうやら感銘を受けたようだ。
「す、素晴らしいです!
生活を向上させるなんて!
戦闘などよりもよっぽど人間の暮らしに役立ちます!
最早アサヒ様の魔法は、魔法の域に収まりません!
これは精霊術と言うべきものです!」
興奮したマークは自己主張もはっきり出来て、尚且つ言葉に詰まらないようだ。
そんなマークの意見にニナが反応する。
「精霊術か!うん!マークの言う通りだ!
それでは我々は精霊術士と言った所だなっ!」
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