魔法レッスンと大袈裟な肩書き

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「僕は精霊様の力を示すことが出来たんだぁーっ! 凄いっ!信じられないっ! やったぞおぉぉーっ!」 「「いい加減にしろっ!!」」 ドカッ!! 「ウガッ!」 一人興奮するマークを鬱陶しく感じた朝日とニナがマークの後頭部にグーパンチを見舞ったのであった。 ラムは二人の絶妙な間のツッコミに更にご機嫌になって跳ね回った。 「コイツさっきのオドオド感が消えたんじゃね? こっちが素のマークってこと?」 「ふむ。やはり精霊様を信じた自分が正しいと証明されて嬉しかったのかもね?」 後頭部を押さえて悶絶するマークを見下ろしながら、朝日とニナはマークの変貌を冷静に分析していた。 マークのキャラ変貌にも驚いたが、朝日はマークのあの"こっ恥ずかしい呪文"にも言及する。 「いい大人があんなセリフ吐くとは思わんかったわ。 俺サブイボ立ちそうになったぞ?」 「でも普通の魔法使いも詠唱や呪文は唱えてるし。」 そんなことを話していたら、マークがようやく立ち上がって反論を始めた。 「アレがいいんじゃないですかぁー! 成りきってイメージがより湧くんですよっ! それに決めゼリフは男のロマンなんですからっ!」
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