魔法レッスンと大袈裟な肩書き

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「うわっ?決めゼリフって……。 マークって夢見るお子様?」 「私も流石に驚いたな。」 朝日はマークの言葉に憐れんだ目を向け、ニナは"マークってこんな考えのヤツだったの?"と見方を改めようと思っていた。 「僕は小さい時から軟弱だったから、勇者とかに憧れていたんです! いつもヤラレ役しか遣らせて貰えなかったから、あんなセリフを一度言ってみたかったんですよ! ニナ様!これで我々は精霊術士ですねっ! これも全て"大精霊術士"のアサヒ様のおかげです!」 そんな二人の呟きを余所にマークは既に言葉を詰まらせることなく、自分の思いを主張していた。 しかし朝日は一つ聞き捨てならないものを耳にした。 「待てやコラあぁぁーっ! 何だその大精霊術士っちゅー仰々しい名称はっ!」 朝日が恥ずかしいネーミングにツッコミを入れたのだが 「そうだな!マーク! 我々は精霊術士だっ! そしてアサヒは精霊様の力を誰よりも表現する大精霊術士だなっ! マークよ!なかなか良いことを言うヤツだ!」 「ありがとうごさいます、ニナ様! これからも大精霊術士様の教えを学びましょう!」 ニナとマークは勝手に盛り上がっていたのであった。
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