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「ぐっ!くそっ!」
朝日は何も反論できなくなり、顔を真っ赤にしながらラムと宿に帰っていったのであった。
そして宿に到着。
一階のレストランから入った朝日は、その場にいた客全員からの視線に晒された。
「な、なんだぁ?」
朝日は思わず後ずさりしそうになったが、それより早く客達が次々に口を開いた。
「おおー!帰ってきたぞぉー!」
「ドラゴンの子供といるから間違いないな!」
「貴方が"たっきゅー"の発案者と聞いてますよ。」
「ぜひその技を見せてもらいたいねぇ。」
「どうぞこちらへ!
"卓球伝道師"様っ!」
ブチブチブチッ!!
朝日の中で色々なモノが切れた。
「何でここのヤツらはまともな肩書き一つ付けられねぇーんだよっ!
普通のはねーのか、普通のはっ?」
今日感じた自分の思いの丈を絶叫した朝日は、挑戦する客を卓球でコテンパンに打ちのめしてストレスを発散したのであった。
しかし卓球経験者が素人を圧倒できるのは当然で、先程まで"大の大人"と言っていた朝日が随分大人気ない行為に及んだものである。
だが、その場にいた客は朝日の卓球の実力に"流石は卓球伝道師!"と口を揃え、更に噂に尾びれが付くのであった。
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