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相変わらずの放出方法に朝日は少々苦笑いしながらも、魔卵を熱く、冷たく、光を放つことにニナとマークは成功したのであった。
光の精霊術は朝日が再び見本を作って二人に実物を見てイメージさせた。
マークは光を放つ精霊力を見て"夜に便利な精霊術ですね!"と喧しかったが、相手するのが面倒くさかった朝日は"いいからやれ"の一言でマークを黙らせたりしていた。
そして次に今行った高温と低温の精霊力を案山子に試したのだが、ここで精霊力が炎を纏ったことで、二人の放出の違いがはっきり目に見えて認識できた。
殴るように拳を突き出して気合いで放出するニナの精霊力は、拳の大きさで遠くまで飛んだ。
対してマークの方は開いた手から精霊力が広範囲に分散するが近くまでしか飛ばないのだった。
例えるならニナの精霊力はライフル、マークの精霊力はショットガンと言った所だろうか。
魔物を相手にするならばそれぞれの長所を生かして幅広く対応出来るだろうと朝日は二人の練習風景を見ていた。
そしてその日の練習の終わりに朝日は二人に、翌日から本人がイメージする精霊術を練習するからやってみたい精霊術をイメージしておけと告げて解散した。
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