あの精霊術を会得したい!

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翌日、精霊神殿にリーシャとジョニーがやって来た。 ニナのことを心配したサムが様子を見に行こうとするも、政務が滞って身動きが取れないため、代わりに見て報告しろと命じられたらしい。 サムに使いっ走りの如く扱われる親衛隊に同情を禁じ得ない朝日であった。 という訳で今日のメンバーは5人と一匹となった。 まずはマークがイメージしてきた精霊術を試すことになった。 「僕の精霊力は一度の放出で自分の周りに広く放出することが分かったので、相手を動けなくする精霊術を考えました。」 「成程。自分に引き付けて纏めて動けなくすれば、その後は違う精霊術で一網打尽に出来るし、他の兵士に止めをお願い出来るな。」 朝日はマークの発想に感心しながら、その精霊術が上手くいった時の長所を述べた。 「おもしれー!実験台に立候補してやるよっ!」 ジョニーがマークの精霊術の被験者に名乗り出た。 「ジョニー様、ありがとうございます!では参ります!」 マークはジョニーに向けて手のひらを翳し、詠唱を行った。 「我に宿る精霊様、その精霊力を粘着にし、相手の動きを封じたまえ!」 ぶわっ!!
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