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リーシャは続ける。
「マークの精霊術は遠い相手には届かないと言う。
ならば相手の近くでしなければならないが、相手が詠唱してる間に攻撃してきたらマークは無防備だから瞬殺だ。」
リーシャの説明にもマークは反論。
「詠唱や決めゼリフの間は襲ってこないって言う暗黙の了解があるじゃないですかー。」
『ないわボケっ!』
今度は流石にジョニーもツッコミに加わった。
リーシャは尚も自身の見解を続ける。
「集団戦として仲間に守ってもらいながら詠唱に成功したとしよう。
でもその精霊術は仲間も巻き込んでしまうだろう。
そして第二の欠点は持続性の無さ。
マークが術を解いた訳でもなく動けるようになった。」
精霊術の話になったので朝日がリーシャの見解を引き継いだ。
「マークの体から離れた瞬間から放出された精霊力にマークの意思は届かないからな。
相手にまとわりついた精霊力が散れば元通りってことだな。
今出た二つの欠点の片方でも解消出来れば、戦術によっては使えるんじゃね?
アイデアとしてはいいからボツにすんのは勿体ないかな?」
初めて自分のイメージによる精霊術自体は成功したので改良する方向で話は纏まった。
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