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マークは今の精霊術のイメージとして軟銅の接着剤をイメージして昨晩ずっと接着剤を見たり触ったりしながらイメージを高めたらしい。
朝日がその方向性を誉めるとマークは精霊術の修練に更に励むと誓ったのだった。
こうしてマークの件は一先ず落ち着き、次はニナの精霊術を試みることになった。
「私の精霊力の放出は遠くに飛ばせるが範囲が狭いのでな。
私はアサヒが魔物を撃退したあの精霊術を会得したい!」
「えっ?お前また何かやったの?」
ニナの言葉にジョニーが朝日に疑問を向けた。
「先日の魔物退治に爆発する精霊術を使っただけだっ!
"また"なんて怪しい言い方すんな!
でもイメージはどうすんだ?
人払いしてるとはいえ、俺が手本を何度も見せれば流石に不審に思った兵士が来るぞ?
ニナが成功する分には大神官様に新しい力が備わったと言えばみんな大喜びだろうけど。」
朝日の言葉にあったように、ニナはたった一度見ただけではイメージしきれていなかったらしく、歯切れの良い返事は返って来なかった。
朝日はその他の人間には力を隠したいので、あまり目立つ精霊術はここでは行使したくない。
一同は何かないかと思案する。
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