プロローグ

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心でボヤきとツッコミを繰り返していたら、前と大分距離が開いてしまっていた。 まだ見える距離にいる訳だし急ぐ必要もないだろうと朝日が変わらないペースで歩いていると、不意にガードレール脇へ目移りしてしまった。 (うわっ、崖かよ!たけぇ~!やっぱコースの見直しが必要だろ?) 目に入った断崖絶壁に身震いしながら足を進めていたその時、後方から車が迫ってきた。 考え事(ボヤき&ツッコミ)をしていた朝日は車に気付くのが一瞬遅れてしまう。 轢かれそうになったその瞬間、持ち前の反射神経と運動能力を駆使し、柔道の前回り受身のようにガードレールを飛び越して、朝日は間一髪で追突を避けた……。 ??? ガードレール? 飛び越し? …………!! ガードレールの向こうは崖だった! 「うわああああぁぁぁぁ~~~~……」 朝日の体は叫び声と共に、崖へ吸い込まれていったのだった……。
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