机裏のハガキ

機中

「もう、寝ないと」
ロンドン時間で生活するんだから。
と、自分に言い聞かせていた。

それにしても、隣の夫婦は旅慣れてる感じで、いやだなぁ～。
アイマスクにスリッパだもんな。
フライトアテンダントが、挨拶に来たよ！
なんだ、この夫婦？

こっちは六年ぶりの飛行機だっていうのに。

さてと、テレビでも見ましょうかね？
あれっ？
テーブルはあるけど、テレビが見つからない。
下を向いて探していると、「お気分は、いかがですか？」
とフライトアテンダントに声をかけられる。
「いえ、大丈夫です。」
と俺。
「もし良ければ後ろの席へどうぞ！賑やかですけど！」
と言われる。

気分は良いのだ、むしろ元気。
ただ、テレビが見つからない。
テレビを探して下を向いてました。って言えなかった。
下を向いていて、顔が赤くなっているのか？
言い訳が利きそうにない。
まあいい。御言葉に甘えて後ろの席へ。
後ろの席は病人用で、隣は誰もいない。
一例が空席なのだ。
横になって寝られるゾ！

周りは学生だらけ。
もう寝ろよ！
テレビやゲームだけにしてくれ！
小学生並みに騒ぐねぇ～。

もー五月蝿い！
あっ違った。
『賑やか』です。
ゲームして時間を潰す。
まあ、仕方ない。
このまま寝よう。