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窓の外を光が走っている。
ゆらゆらと揺らめきながら、直線的に煌めきながら。
外は漆黒の闇。
その漆黒の闇の中を駆け抜けるバスも、今は皆の眠りを妨げることのないよう、夜の帳をおろしている。
昼間騒ぎ疲れたクラスメートたちは、それぞれ思い思いの姿勢で夢の国へと旅立ってしまった。
その中で一人、千歳琉羽はなかなか訪れない睡魔にイライラしながらーそれがまた興奮をよんで睡魔が訪れないことに気付かないままー何をするでもなく、ぼんやり窓の外を流れる光の束を眺めていた。
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