第一章 異世界 第二部 決断

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軍に入る事を勧められた大神は少々俯き考えた。 戦争は平和を壊す悪い行為と元の世界の日本では教えられきた。その考えを無視して軍に入るのは無理がある。 オットマーはそんな大神を見て 「大神、お前の年齢で新しく事業を起こすのは無理がある。それに私の養子となっているがお前を確実に証明出来るぞ」 「でも、軍隊に入って戦争になれば戦いに行くんでしょ?僕は死にたくない。元の世界に戻りたいんだ」 大神の言葉を聞いたオットマーは少し考え 「大神、軍隊にいる兵士全員が死ぬ為とか、人を殺したいと思ってるわけじゃないぞ。確かに戦争になれば戦いに行く。だが実際戦闘する兵士は仲間や後ろにいる家族や恋人が1日でも長く生きる為に戦うんだ。大神、お前には守るべき者はないだろう。だがそれは今作れば良いのだ」 オットマーの話しを聞いて大神はある決断を決めた。 「オットマーさん、僕は軍に入ってみます。そして帰れる時まで頑張ります。」 オットマーはこの決断を聞いて微笑を浮かべた。 オットマーは大神を自室に案内し部屋に戻ると書類の束を取り閲覧を始めた。するとドアをノックする音が響きドアが開くと従兵が入ってきた。 「失礼します。オットマー大尉、ゴルバス大佐がお呼びです」 「あぁ、すぐ向かう」 オットマーは白衣を来て書類を机に置き、ドアへと向かう。途中止まり、首だけ書類を見る 「まさかな」 ドアが閉まる音が響き、廊下を歩く音が響く、無人になった部屋の中で机に置かれた書類のタイトルにはこう書いてあった。 「未確認兵器動力機関発動実験成功報告書」と 後日、大神は軍隊に入隊した。
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