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おばあちゃんはすぐにお粥を作ってきてお盆に乗せて運んできてくれた。
お粥を受け取った海原は箸を手にとりお粥をすすった。お粥は塩味で味を作っていたが美味しく感じられた。
お粥を食べ終わった後におばあちゃんと少女と自己紹介をした。おばあちゃんの名前はミヨで少女の名前はサヨだった。その後、海原はどうしてここにいるのかを二人に聞いた。
内容はこうだった。田んぼの仕事を終えて帰って来る途中の川で海原が岸辺に倒れていたと言う。意識がなかっために家に運んで介抱したらしいのだ。
「いや~本当に良かったよ~お医者さまに見せても怪我はないって言われてたけと目が覚めなかったから心配してね~」
ミヨは笑って話を進めた。
「あの~助けてくれてありがとうございます。」
海原はそのまま頭をさげた。
しかしミヨは笑いながら手をふって
「いいのよ~倒れていたらほっとけないわよ」
と言ってくれた。
海原はミヨの行為に少し感動した。見知らぬ自分をこんなに優しくしてくれるのは何時くらいだろうと思った。
「ところでここはどこなんですか?」
海原はミヨにそう訊ねた。
「えっここは西紀野郡美里村よ。」
ミヨはさも当然の用に言ったが海原は愕然とした西紀野郡や美里村なんて聞いたこと無かったからだ
「えっここは日本ですよね?」
海原はといたがミヨは
「日本?ここはアルケミ-皇国よ。何処の村なの?」
海原は再度愕然とした。自分が今いる場所は日本では無く別の世界だった事を
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