第一章

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「きゃあ!!!」 私は自転車ごと前に倒れこんでしまった。 「いったーーい!!」 周りに誰もいなかったからよかったものの、勢いよく倒れたものだから、膝をすりむいてしまった。 「んもう!なんなのいきなり!!」  勢いよく振り向くと、そこには誰もおらず、向こうのほうに走り去る人影だけが見えていた。 「最低!!ぶつかっといてあやまりもしないなんて!!慰謝料請求してやろうと思ったのにーーー!!あ!もしかしてスリ!?」 慌てて自分のカバンの中にある財布を見た。 「よかった…すられてない…あれ?これなんだろ…」 ふと横に目をやると、きらりと光るものが…
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