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そんなこんなで俺は
かめに負けた。
普段なら負けないのに。
こういう場面でかめは
ズルすっからなー
車の中でも俺は
何気なく憂鬱になるけど、
かめはなんだか楽しそ。
なんでだよーっ!
「元気ないね。」
「かめが休んでくれたら
即元気になるけど。」
「残念だったね。」
「………」
スタジオの前に横付けして
かめが車を降りる前に、
俺の唇に触れた。
小さな小さな接吻だけど、
これはかめがくれる
『行ってきます』のキス。
そして俺があげる濃厚なのは
『行ってらっしゃい』のキス。
これは二人だけの挨拶、
合図。
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