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友達Μが体験した話をきかせてくれました。
怖いもの好きのΜは霊感はあまりないものの、たまに霊を見るみたいで、今回の話は数少ない霊体験の話です。
高校を卒業して地元を離れて就職したΜは夏の盆休みを利用して実家に帰省していました。
帰省すると友達と久しぶりに再会して遊ぶということになりました。
はじめは自分の実家に友達を招いて話をしたりして盛り上がっていたんです。
でも出来心で久しぶりに通ってた小学校に肝試しに行こうということになりました。
5人で小学校に行きました。
校舎が2つ並んでいて、その間を歩いていました。
Μは1番後ろを歩いていました。
ふと左側の校舎を見ると、校舎の向こう側にガラス越しに真っ白な女が立っていました。
向こうを向いて立っていたんですけど、髪はかなり長くて、頭を下にうなだれてました。
感覚でいうと、リングの貞子みたいな感じ。
Μは1人立ち止まったまま、しばらく見ていました。
ほかの友達は気付かずに先に進んで行ってます。
すると、霊がスーッとまわってこっちを向いたんです。
長い髪が顔をかくして顔は見えません。
こっちを向くとそのまま校舎のガラスと壁を貫通してΜに近づいてきたんです。
Μはがむしゃらに逃げて友達のいるほうに走って逃げました。
あとになってΜがいうには『霊にひきこまれてた。霊と1対1になって他のものとか何も見えなくなる。』って言ってました。
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