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教卓に着いた途端、先輩の一人が竹刀を黒板に叩きつけ、電気科の生徒に命令した。
先輩
『オラァァァ!!!!!お前らぁぁぁ!!!!!!目を閉じろぉぉ~』
先輩達の怒鳴り声が、みんなを一層、緊張させた。
すると教室は、アナログ時計の針が動いているのが、わかるくらい静まった。
静まりかえって、暫くすると音がするのは、先輩達の足音と何かの話し声。
何を話しているか、信也には、よく聞き取れない。
話し声が終わると、また、先輩達の歩く音がする。
どうやら、全員に話しをしていないみたいだ。
その足音は、段々、信也の方に近づいて来た。
信也の心の中
『こっちに来るなよ~(T_T)』
そんな信也の願いも虚しく、先輩達の足音は、信也の横で止まった。
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