0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
午前1時。
押し寄せてくるものたちが、
僕の体を蝕んでいく。
脳から放たれた電気信号が、
孤独という感情を作り出し、
全身に送りつけていく。
僕はここにいるよ。
でも、ここには誰もいない。
叫んでも叫んでも、
自分の声さえ聞こえない。
隔離された世界だけが
僕に与えられた。
入口も出口もない。
誰に会うことも、
抜け出すことも。
部屋に転がった携帯電話は
いったい誰と繋げてくれるのだろうか?
僕の世界に、
今は誰がいるというのだろうか。
草木が枯れゆくように、
世界が枯れてゆく。
光はどこに。
最初のコメントを投稿しよう!