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いつまで続くのだろうか…勇者…勇ましい者…俺は何と戦うんだ?
次の日目を覚まし、トメさん達にお礼をいい、薪割りや荷物運びなどの仕事をする日々だった。そんなある日
「サキ、リラと一緒に隣町で買い物に行ってきてくれないか?」
トメに呼ばれて行ったら買い物を頼まれた。といっても道を知っている訳じゃないからリラが道案内で二人で行く事になった。
前に銅像を見た所とは反対側で、こちらは町に活気があった。果物や野菜を恐竜の奴が売っていたり、不自然なまでの電話boxがおいてあったりする。車というよりは、馬車の様な物を使っている人が多い様に見えた。呆気にとられながらに町を見ていると、リラがいきなり手を引っ張りだした。
「サキこっちだよ」
ついた先に見えた看板の名前は"ニヒルな顔のいかしたオレ"と、なんともふざけた名前が書いてあった。しかも日本語で…
「リラ…ここは何屋なの?」
「なんでも屋だよ」
にっこり笑うリラにそれ以上聞けなかった。一応この世界なりの言語があり文字があるのは、暮らしの中でわかっていたが、ここまで明らかな日本語を見つけるとなんだか胡散臭さを感じてしまったのだ。眉を潜める俺に気にせずリラは俺を店の中にいれたのだった。
「…あれ?お前智史か?」
どこかで聞いた事ある声が聞こえてそっちに顔を向けると見慣れた奴がいた。奇妙な服装でこっちに近づいてきた。
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