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ついにこの日がきた…。
この「勇者の日」に参加せずに会社を辞める人間がいるかと思いきや、さすがに就職難のこの時代にする人はいなかった。ゲーム好きな俺と小林はこの日についてよく話し合っていた。社長が現れて勇者の証のバッチをくれるとか、ゲームソフトがおいてあって一日ゲームをしているとか、結構ぶざけた事ばかりかんがえていた。だが現実はそんなに甘くなかった。
「…ここはどこだ?」
智史が周りを見渡すと、見知らぬ風景があった。智史は確かに会社の中にいたはずだった。だけど、畑や木造の家などファンタジーの世界が目の前にあった。呆然としている智史の後ろの方から女の子の悲鳴が聞こえてきた。
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