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智史は戸惑いながらも、声が聞こえて来た方に走った。
「…おいおい、まじ…かよ…」
智史が驚く先には太古に絶滅したであろう恐竜が目の前にいた。
「………逃げるべきだよな」
智史は呟いたが、恐竜に今にも襲われそうになっている女の子と目があい、逃げるに逃げれなかった。それとあまりの怖さから足が動けなかったのも理由の一つだった。
「いっ…今助けるから…」
か細い声でいうと、一呼吸して近くにあった石を掴んで恐竜めがけて投げた。こういう時こそ、当たってほしくないものだが、なぜか当たってしまうのだった。
コツ…
「イテイジャナイカァ…」
恐竜は智史の方に振り向いた。恐竜が存在しているのに、驚いているのに、しかも喋りだしたではないか!これは夢かそれともリアルなアニメでもみているのかと智史は思った。
「ニィチャン…コンジョウアルナ」
恐竜はにこっと笑うと、智史の肩をぽんぽんと叩いた。智史は顔はひきつっていた。その後気絶した。
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