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「2年の 姫宮 凛さん。田中 絹子さん。理事長室に至急お越し下さい。」
廊下を2人で歩いていると 校内放送で呼ばれてしまった。
「きぬちゃん…何か悪いことしたかな?私達…」
『何も…?』
凛の顔色はみるみるうちに青ざめている。
『生徒会長の凛だから呼ばれた?』
「副会長だから きぬちゃんも呼ばれたの?」
『そうじゃない。』
彼女に笑いかけると 凛は安心したのか ヘヘッと笑い出した。
「きぬちゃん。行こっ!」
凛は私の手を握り 理事長室に向かって走り出した。
私はバランスを保ちながら 彼女に引っ張られるまま 足を動かした。
私たちが廊下を走ると 周りの生徒達が騒ぎ出す。
「きゃぁ!王子と姫が手を繋いでいるわっ!!」
「私もしてほしい!」
こんな生活にも 慣れた……
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