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しかし1ヶ月が経った頃、遂に限界が訪れた…
「永久…?」
いつもならベットに座って俺が来るのを待っている永久。
しかし今日はベットの上でぐったりとしている。
今迄、日焼けなんてした事ないであろう真っ白な肌が更に透き通って血管が浮き出る位に青白くなっている。
「永久??」
もう1度声を掛ける。
すると永久はうっすらと目を開けた。
この時、俺は感じた。
(あぁ…もう…限界なんだ…)
よく考えれば当たり前だ。
本当は1ヶ月前に尽きている筈の命だ。
身体はとっくに限界で…
魂が離れられないから死ぬ事が出来ない状態…
本当は…気付いてた。
永久の体調が日に日に悪くなっている事も…
俺と話す1時間は無理をしていた事も…
でもそれを認めてしまったら…もう2度と…
会えなくなってしまうから…
俺は永久と離れたくなくて…
ずっと見過ごしてきた。
それは俺の我が儘で…
結果、永久を傷付け、苦しませているだけだった。
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