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セットキャリアー2号の中は、意外に明るくて広かった。が、パソコンや訳の分からない電子機器が沢山積まれていて動ける範囲は狭い。
滋賀はトクを隅に寝かせて、南道と話を始めた。
「まぁ、そのへんの椅子、使ってくださいな」
見ると、壁に椅子がついていた。(映画館のような作りの椅子で、倒すと座れる)
「これが…本当にあのトラックなのか?…うっ!なんだこの浮遊感は?!」
「ただのトラックちゃうって、言いましたやろ?」
もうすぐ夜明けを迎える空を、二台の大型トラックが飛んでいる。が、急に姿をけす。
「このトラック…いや、セットキャリアーは特殊なバリアを展開して透明になりながら空を飛べるんですわ。…これでも、まだトラックでっか?」
「…セットキャリアー…だ。」
「よろしい!」
「いや、そんなことはどうだっていい!まず、あの化け物は何だったんだ!」
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