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そのころ、滋賀の住んでいる町の近くのA町でミイラ化した人間が町あちこちで発見されるという事件が起きていた。被害者は皆、身体中の血液を全てすいとられていたという。が、事件に関する情報はSETに処理され、一般人には知らされなかった…
滋賀は南道に会った数日後。庭で驚いていた。
滋賀「…バイクだ。バイクが置いてある…。ピカピカだ…。ワインレッドか…渋いぜ…。」
と、突然バイクから南道の声が。
南道「お久しぶりでんな!このバイクは(セットチェイサー)。滋賀はんへの心ばかりのプレゼントですわ。こんな風に、無線はもちろん。色々な機能がついた、スーパーバイクや!」
滋賀「またお前か…南道…」
南道「早速やけど滋賀はん。事件や!至急A町へ向かってくれまへんか!詳しい場所は…」
高速をとばす滋賀。後ろからバイクでトクがついてきてるのも気付かずに…
滋賀「…(ちょうど腕が鈍ってた所だ。いい腕ならしになるぜ。)」
トク「滋賀さん…何処へ行くんだ?」
南道の指示のあった、3日後に取り壊しの決まっている遊園地(タノシーランド)に到着。 入れないようにしてあった柵を簡単によじ登り、侵入する滋賀。…と、トク。
ずんずん進んでいく滋賀。こっそりついて行くトク。しばらく行くとミイラ化した死体がごろごろ転がっている。
それを見て、口を押さえながら近くのトイレに駆け込むトク。
滋賀「ひでぇな…。これがホーリーイーヴィルか。」
突然カランと音がする。滋賀がそっちを見ると裸の赤ん坊が眼から茶色い光を放ちながらスタスタ歩いてくる。 口にはベットリ血をつけて…
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