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眩しいフラッシュが僕らを照らす。
僕は眩しさに目を瞑った。
「こら遥、目を閉じるなよ」
笑いながら先輩はデジカメを降ろす。
「これ以上注文つけんでください!」
僕は涙声で訴え慌ててその場から離れた。
先輩はデジカメの画像を確認している。
「ふうーーん」
デジカメを見ながら先輩が呟く。
「な、なんすか!
何が写ってたんですか!」
「…秘密」
先輩はデジカメを鞄に直すと再びイヤホンをつけた。
「ちょっと!教えてください!」
泣きそうな僕に先輩は真顔で振り向いた。
「明日な。明日現像して来るから」
そのまま自転車に乗り帰ろうとする。
「せ、先輩~待ってください~」
僕も慌てて自転車に飛び乗ると慌ててその場を離れた。
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