第2章

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車が行き交う国道沿い。 僕らは自転車を押しながらその道を歩いてきた。 「先輩~。どこまでいくんすか?」 僕はやや不安になって、同じく自転車を押しながら音楽を聞いている先輩に訪ねる。 「ん?もう少し」 言葉少な目に話すと先輩は耳元のイヤホンに再び集中していた。 先輩はいつも大抵音楽を聞いてる。 音楽に集中すると、回りにいる霊達の声が気にならないと言っていた。 まあ、余りにもしつこい霊には、先輩の制裁が加えられるらしい。 それからは大抵ちょっかい出さなくなるそうだ。 霊までビビらせるってどんな人だよ。 僕はこっそりとため息をはいた。
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