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本棚に追加「白亜の城……あれが」
遠目でしかわからないが、森に囲まれてそびえ立つ城の外観にマイは思わず息をのんだ。
(もっと不気味で暗い感じのお城かと思った。
白い服を着た王子様が立っているみたいで、とても悪魔が住んでいる城には見えない……)
白亜の城を食い入るような眼差しで見つめながら、マイは城のイメージにあったシチュエーションを頭の中で思い描いてみた――。
城にたどり着き、馬車を降りたのは、お姫様が着るようなドレスを身にまとうマイ。
その時、城門から白馬に乗った人物が向かって来た。
『マイ姫……』
マイに優しく語りかけるその人物の正体は男で、白い礼服を着こなすマイ好みの美男子だった。
『あなたは……誰?』
と、マイが尋ねると男性は馬から降り、会釈をしてこう言った。
『私はこの城の王子。マイ姫を迎えに参りました』
『迎えに……って』
『あなたは私の花嫁として選ばれた方。故に、こうして私が自ら馳せ参じたのです』
『花嫁!? そんなあ―』
マイは両手で顔を覆い隠しながら恥じらう仕草をした。
『マイ姫、あなたは美しい。あなたこそ世界一の花嫁です!
さぁ、私とともに……』
『はいっ、王子様!』
マイは王子と手に手をとって城の中へと向かって行った――。

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