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「ごめん」
初めて聞く、何の装飾もない「ごめん」。カヨはまた、むっつり黙る。
――ああ、だからカヨが好きなのね。
私はトレイの上のパスタを見る。
「うん、私も。ごめん」
ひどいことを言った。素直なカヨが大好きなのに。友達でいたいのに。カヨは目元をハンカチで拭った。
「カヨ、私に似合うワンピースって何色かなあ?」
私の質問に、自信満々に答える。
「パステルイエロー」
これ以外はない、とばかりの即答に思わず笑った。
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