二日目

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光はお調子者だったが、とても優しい少年だった。柊に対して暴言を吐く事もなく。いつも笑顔でいた。 光の親は光が小学生の頃。光と兄を残して消えてしまった。後には起き手紙とお金が置かれていた。 だから光は祖父と祖母に育てられた。光は祖父と祖母が大好きだったし兄もいたので、少しも寂しい思いはしなかった。 だからこそ光はいつも笑顔で居られたのだ。 そして柊と過ごした二年間は光にとって掛け替えの無い物だった。二人はいつも一緒に居た。祖父と祖母に一度、本気で結婚の話しをした事もあった。 二人は本当に愛し合っていた。 だからこそ、こんな殺人ゲームに巻き込まれても光は最後まで柊を捜し続けた。 『どんなにあがいても未来は誰かに支配されている』 葉がよく口ずさむ歌詞だ。 光は最後、最愛の人の前で力尽きた。これも誰かに支配されていた未来なのだろうか。 それとも神様がいつも笑顔の光にくれた最後の褒美だったのだろうか…。
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