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しかし、楽屋には拓真さんの姿はなかった。
下月さんによると、拓真さんは努力家だから、もうスタジオ入りしてるんじゃないかとの事だ。
(さすが、拓真さんだなぁ~!!会うの楽しみ!!)
心底ワクワクしている私に、下月さんが怪訝な顔をした。
「ちょっと!!歩夢!!」
「へ?」
「拓真君の事好きだなんて言い出さないでよ!!」
僕は、意味が分からなくてきょとんとした。
「だからぁ~!!拓真君を恋愛対象として見るの禁止!!」
ようやく納得した僕は、ニコッと笑った。
「大丈夫ですよ!!僕は、先輩として尊敬せてるんですから!!」
下月さんが、勢い良く僕に背を向けた。
「この(歩夢の)格好で、その笑顔は反則でしょ!!」
「なんか、言いました?下月さ…」
「何でもないわよっ!!ほら、さっさとスタジオに向かうわよ!!」
僕、下月さんに何かしたかなぁ~…。
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